東北精神神経学会総会は、昭和21年11月、東北帝国大学医学部中央講堂(仙台市)において丸井清泰会長のもと初めて開催され、以後、平成19年度まで61回を重ねてきました。最近では、東北6県が持ち回りで年1 回開催しています。平成10年には、東北精神神経学会50回記念事業として記念誌を刊行しており、第1回からの特別講演やシンポジウムなどが掲載されています。
東北精神神経学会会則にもあるように、本会は精神医学、神経学、及びその近接領域の進歩ならびに普及をはかる事を目的とし、その為に必要な事業を行ってきました。通常年3回開催される評議員会では、その時々で重要な問題を取り上げ検討し、必要に応じて委員会を立ち上げ集中的に議論してきました。また、年1回の総会では、一般演題に加えて特別講演やシンポジウムが組まれ、精神医療、精神医学の向上に努めるだけでなく、東北地方の精神科医の交流にも役立ててきました。全国的にみても、これだけ精神科医の結束のよい地域は他にないのではないかと自負しています。
折しも、医師不足の問題が全国的な話題となっていますが、ことさら東北地方は深刻です。本学会でもこの問題を看過できないため、東北地方全体として良質の精神科医確保に向けて活動することになり、その一環としてこのホームページを立ち上げました。特に、日本精神神経学会の精神科専門医制度がスタートしたこともあり、初期研修後の後期専門研修並びに生涯研修の充実のために本ホームページで研修に関する情報を提供していきたいと考えています。
(平成19年 東北精神神経学会会長 松岡洋夫)